ドイツ
気候とブドウ栽培
自然要因
冷涼な大陸性気候。
夏は雨が多いが、秋の収穫時期には雨が少なくなる。
→成熟期間が長くて涼しいため、ブドウは酸味を保持しながら糖分を熟成させることができる。
人的要因
1.急こう配の南向きの斜面
急こう配の斜面は、平地よりも恵まれた日当たりを得ることができる。
さらに南向きという赤道に向いた向きなので、日当たりを最大限に得ることができる。
この結果、ぶどうを完熟に至らせることができる。
さらに、霜の原因となる氷点下の冷たい空気は、一番低い場所に集まる傾向があるので、斜面の畑は、霜のリスクも減らすことができる。
2.石の多い土壌
石は日中の熱を蓄積し、ぶどう樹に再放射する役割を果たす。これにより、不足しがちな熱をかせぎ、ぶどうを完熟に至らせる。
3.川のそばの斜面
川が太陽の熱を反射するので、不足しがちな日照量をかせぐことができる。さらに、水の流れが空気の移動を起こすので、霜からも守ることができる。
4.仕立て方法
急こう配の斜面で、ぶどう樹一本ずつに支柱を立て、ぶどうは株仕立てで、長梢を支柱上部で固定する。これにより、ぶどうが最大の日照を得られる。さらに空気が循環できるようになり、霜からぶどうを守る。