【新富町】旬恵庵 あら垣 （シュンケイアン アラカキ）

旬恵庵 あら垣 （シュンケイアン アラカキ）

新富町の住宅街にひっそりとあるこのお店。
ちょっと強面だけど笑顔が優しいの恰幅の良いご主人と、奥様のお二人で切り盛りしています。

1日1回転のみの小さなお店

以前は勝どきにあったそうなのですが、最近新富町にお引っ越し。

なぜ新富町に移転したのか尋ねると、
この土地に越してきて、この土地の方にお世話になったから。
だそう。町内のお祭りや行事も欠かさず参加しているらしいです。

1日１回転のみ。
スタート時間は、最初に予約した方の時間に合わせて決まる一斉スタート制。

美しい芸術的な天ぷら

最初に今日頂く食材を見せてくれる。
美しい・・・。

丁寧な仕事ぶりが伺えます。

天ぷらはお塩か天つゆで。

最初の天ぷらが揚がってお皿に乗せられる瞬間
なんとも言えない緊張感が漂います。

熱いですよ。

という助言を待てずに一口がぶり。

ジュワッと油が口の中に・・・・熱！

助言を無視して誰よりも早く口に運んだ私。

いきなりカウンターパンチをくらう。

しかし、美味しい方が勝つ。

口の中にできたやけどを心地よく感じながら
次々と揚げたての天ぷらをいただく。

旬の食材を最高の状態で味わってもらうための店

ところでこのお店。

天ぷらを主体としたコースのみのお店なのに、
店名に「天ぷら」の文字が入っていないのです。

確かになんで？と疑問に。

天ぷらに拘りたいわけではなく、旬の食材を最高の状態で味わってもらうための店。

だそうで、なるほど確かに天ぷら以外の出てくる和食も一品一品が洗練されていてとても美味しい。

おまけにご主人は天ぷら屋さんで修行された経験はないのだとか。

それを聞いて本当にびっくり。

だって、今まで銀座の名店と言われるあの店やこの店で、天ぷらを食べたことありますが、

この店で食べる天ぷらが一番美味しく、美味しいだけでなく群を抜いていると思ったからです。

天ぷらってあんまりどの店で食べても代わり映えしないなぁと内心思っていたのですが。

ここの天ぷらは本当に違うんです。

型にはまらない、自由な発想で揚げられる旬の食材。
本当に美味しい旬の食材を、最高の状態で食べられます。

日本の寿司ももちろんですが、天ぷらっていうのも
奥が深いなぁと感じさせられました。

日本人で良かったと心から思えるお店に出会いました。

季節ごとに旬の味を確かめに行きたい。
そんなお店でした。