【移住計画】「奄美大島」の気候を調査!

移住

奄美大島といえば、南の島?南国?そして、高温多湿!?そして雨が多いと思いますよね。
それが本当なのか、ちゃんとしたデータで調査したいと思います。

奄美大島の気候帯は?

奄美大島は、亜熱帯気候で、日本一、日照時間が短いという噂もあります。

今回調査に利用したデータ

以下の気象庁のデータを元に調査しましたが、なぜか1981年~2010年の30年間しかデータがありません。笠利だけは、2003年~2010年の6年間のみとなります。

最新のデータは有料なのでしょうか!?

気象庁|過去の気象データ検索
過去の気象データ検索

気象観測所

奄美大島には3つの気象観測所があります。

名瀬(ナゼ)

名瀬は、奄美市役所があり、奄美大島の中心的な街になります。
奄美市は市町村合併の結果、大きなエリアになりましたが、気象観測所は旧名瀬市にあります。

鹿児島地方気象台名瀬測候所/鹿児島県奄美市

笠利(カサリ)

笠利は、島の北東に位置する街で、奄美空港があります。
気象観測所は、その空港にあるようです。

古仁屋(コニヤ)

古仁屋は、奄美大島のほぼ最南端の街になります。南西部の対岸には、美しい海で有名な加計呂麻島があります。
気象観測所の正確な位置はわかりませんでしたが、海上自衛隊の奄美基地分遣隊の周辺だと思います。

東京

奄美大島と屋久島を比較するために、私が今住んでいる「東京」と比べています。
「東京」と言っても気象観測所はいくつかありますが、気象庁のいう東京で、千代田区大手町になります。*現在は、北の丸公園へ移転しているそうですが、上記の期間は大手町になりますね。

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気温の調査

平均気温

まずは平均気温から。

年間平均

*各月の平均気温の平均を算出しています。

  • 名瀬:21.6度
  • 笠利:21.9度
  • 古仁屋:21.6度
  • 東京:15.3度

東京よりかなり温かいですね〜。奄美大島の3地点ではあまりムラが無いようです。

各月の平均気温

奄美大島の平均気温

名瀬笠利古仁屋東京
114.814.915.05.2
215.215.915.35.7
317.117.017.28.7
419.819.619.713.9
522.722.722.518.2
626.025.325.421.4
728.728.628.125.0
828.428.828.226.4
926.827.626.922.8
1023.724.724.017.5
1120.220.920.512.1
1216.516.816.87.6

夏場は、南部の古仁屋の若干涼しいようです。不思議です。その他は余り地域差がないですね。

平均最高気温

年間平均

*各月の平均最高気温の平均を算出しています。

  • 名瀬:24.8度
  • 笠利:24.8度
  • 古仁屋:24.5度
  • 東京:19.8度

やはり東京より温かいです。そして奄美大島の地域差もあまりないですが、古仁屋が若干低いです。

各月の平均最高気温

奄美大島の平均最高気温

名瀬笠利古仁屋東京
117.517.817.99.6
218.018.818.110.4
320.220.120.213.6
423.122.722.619.0
526.125.625.422.9
629.227.928.025.5
732.331.730.929.2
831.831.831.030.8
930.230.729.926.9
1026.927.727.221.5
1123.323.923.516.3
1219.519.819.811.9

7月は名瀬が一番熱いようでやはり古仁屋が涼しい。冬場は逆のようです。
8月の古仁屋は東京と余り変わらないかも!?0.3度だけです。

平均最低気温

年間平均

*各月の平均最低気温の平均を算出しています。

  • 名瀬:18.8度
  • 笠利:19.1度
  • 古仁屋:19.0度
  • 東京:11.5度

各月の平均最低気温

奄美大島の平均最低気温

名瀬笠利古仁屋東京
112.011.812.10.9
212.313.012.41.7
314.013.914.34.4
416.716.516.89.4
519.720.019.914.0
623.323.123.418.0
725.926.226.021.8
825.826.325.923.0
924.125.024.519.7
1020.922.021.314.2
1117.318.117.88.3
1213.713.814.03.5

奄美大島は温かいですね。冬がないと言われるだけあって、春の温かい日って感じです。
古仁屋は冬暖かく、夏涼しいという感じですね。涼しくはないですね。。。

風速・風向の調査

気温が高くても、南風が吹けば、それなりに涼しく感じるはず。
沖縄では南風をパイカジと言います。古来の方々はパイカジで涼しくなるように住居を建てていたそうです。
ということで、風速と風向を調査しました。

平均風速

年間平均

*各月の平均風速の平均を算出しています。

  • 名瀬 2.4m
  • 笠利 5.2m
  • 古仁屋 2.3m
  • 東京 2.8m

不思議な結果です。名瀬と古仁屋は東京より少し弱いようです。
笠利は、ダントツで風が強い。空港があるのに風が強くていいのかな!?突風じゃなかったら逆に風がある方が揚力が働きやすくなるのかな!?

各月の平均風速

奄美大島の平均風速

名瀬笠利古仁屋東京
12.94.92.42.7
22.95.32.43.1
32.75.82.63.2
42.55.22.53.2
52.14.82.33.0
62.25.52.32.8
72.24.92.33.3
82.34.92.73.0
92.15.12.42.6
102.35.92.12.6
112.55.32.22.5
122.85.32.22.7

笠利は平均的に風が強いようです。北東に位置するから、夏の南風と冬の北風を受けるのかも!?
夏期は涼しそうですが、冬期は寒く感じるかも。

古仁屋は反対に、北は島があり、南は加計呂麻島があって挟まれているから、年中風が穏やかなのかも。その割には夏は涼しい。。。不思議です。

風向

各月の風向

名瀬東京
1北北西北北西
2北北西北北西
3北北西
4南南東北北西
5南南東南西
6南西
7南西
8南南東南西
9南南東北北西
10南南東北北西
11北北西北北西
12北北西北北西

残念ながら、奄美大島では名瀬しかデータはありませんでした。

名瀬は南風の期間が長いですね。屋久島とは違い、南風(パイカジ)っぽくなってきました。

降水量・湿度・日照時間の調査

降水量自体は、多くても良いのですが、高温多湿だとダルいですが、乾燥しずぎはお肌に大敵ですよね〜。
日照時間が短い=天気が悪いと少しテンションが下がります。
南国はどこまでも続く青い空が最高!!

平均降水量

年間平均

*各月の平均降水量の平均を算出しています。

  • 名瀬:236.5mm
  • 笠利:163.7mm
  • 古仁屋:184.2mm
  • 東京:127.4mm

意外にも笠利と古仁屋は東京より少し多い程度です。

名瀬は流石に多いようです。
しかし、屋久島の尾之間(南部)で2倍、屋久島(北部)で3倍でしたから、それに比べたら名瀬は2倍弱ですので、まだ。。。

各月の平均降水量

奄美大島の平均降水量

名瀬笠利古仁屋東京
1200.093.6131.452.3
2162.083.9125.956.1
3233.2139.4186.8117.5
4229.0144.3204.9124.5
5258.5189.6217.9137.8
6410.3356.7346.8167.7
7202.4160.8155.7153.5
8268.2154.6220.9168.2
9302.7193.4213.7209.9
10234.5186.4185.2197.8
11180.0164.6130.192.5
12156.996.990.951.0

梅雨時期は、倍以上ですね。名瀬は年間を通して雨が多いようです。やはり北が海だから、冬場も雨が多いのかも!?

平均湿度

残念ながら湿度のデータは名瀬しかありませんでした。

年間平均

*各月の平均降水量の平均を算出しています。

  • 名瀬:73.7%
  • 東京:65.1%

各月の平均湿度

屋久島の平均湿度

名瀬東京
16952
26953
37156
47362
57669
67975
77777
87873
97875
107468
117165
126956

屋久島のように80%は超えていませんね。東京より少し高い程度でしょうか!?

年間を通して、69%〜79%と安定しているようですが、年中湿度は高いってことですね。
そして、これが平均ですから驚きです。

東京での加湿器生活とも、おさらばできそうです!

日照時間

日本一、日照時間が短いという噂の奄美大島ですが、どうでしょうか!?

なお、残念ながら、笠利のデータはありませんでした。

年間平均

*各月の平均日照時間の平均を算出しています。

  • 名瀬:113.3H
  • 古仁屋:139.0H
  • 東京:156.4H

名瀬は東京の2/3強ということでしょうか。古仁屋はさほど変わらないように思えます。

各月の平均日照時間

奄美大島の平均日照時間

名瀬古仁屋東京
160.391.5184.5
258.683.9165.8
382.4102.9163.1
4107.5122.7176.9
5126.7145.1167.8
6121.7136.9125.4
7209.7213.2146.4
8177.1204.8169.0
9143.0173.7120.9
10112.8159.0131.0
1186.3122.6147.9
1273.7111.7178.0

冬期の名瀬は、極端に日照時間が短いようです。北が海で、南が山という日本海の地方と同じような立地だからでしょうか?

奄美大島の南部に位置する古仁屋は6月〜10月は東京より長いようです。冬期の東京はいつも晴天ですから、それには敵いませんね。

そもそも、奄美大島は、屋久島以上に、東京に比べて緯度が低いため、東京よりは少し日照時間が長くなる可能性はあります。特に夏期はその影響があるのかも知れませんね。

まとめ

古仁屋や笠利は、心配していた雨の心配はなさそうですね。
日照時間も、降水量から察すると笠利も問題ないでしょう。

笠利は風が強いのが心配ですね。台風はもちろん、冬場の体感温度が下がりそうです。夏場は涼しそうで良いですが。どっちを取るかですね。

移住するなら、古仁屋か笠利が良さそうです。

笠利は街に近くて便利ですが、古仁屋はちょっと不便そうです。加計呂麻島には直ぐに行けますけど。

ワタシ的勝手に移住候補地のランキングは以下のとおり〜

1位:古仁屋(不便でもやっぱりきれいな海でしょう。加計呂麻島が近いのは嬉しい!

2位:笠利(気候や利便性、海などのバランスがいい!

3位:名瀬(利便性と海がいい!気候が若干悪いようですが、きっと直ぐに晴れるでしょう!

 

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