初心者から上級者まで、ワイン資格の種類について

ワインエキスパート

日本には、ワインの国家資格はありません。すべて民間が実施している試験資格となります。

初心者から上級者向け、ちょっと変わった資格まで、ワインに関係する資格について調べてまとめました。

日本でワインの資格といったら日本ソムリエ協会主催の「ソムリエ」と「ワインエキスパート」

J.S.A.ソムリエ

田崎真也さんが会長を務める、一般社団法人日本ソムリエ協会主催の資格。

一般的に、「ソムリエ」といえば、この日本ソムリエ協会が主催しているJ.S.Aソムリエのことを指します。

アルコール関連業界で3年以上の実務経験がないと、受けることができず、ワイン業界や飲食店従事者向けのプロフェッショナル資格と言えます。

1次試験(筆記)、2次試験(テイスティング)、3次試験(実技)と3段階の試験をクリアしないと取得できません。

合格率は約30%。

J.S.A.ソムリエ
主催:一般社団法人日本ソムリエ協会
試験の時期:年1回、1次試験7月〜
受験料:20,380円〜
難易度:高

J.S.A.ワインエキスパート

同じく、日本ソムリエ協会が主催している、呼称資格の一つ。

ソムリエ試験とほぼ内容は同じですが、ソムリエと違って実技試験がありません。

ワイン愛好家はもちろん、学生や主婦、会社員など受験者は幅広いです。

合格率は約35%

J.S.A.ワインエキスパート
主催:一般社団法人日本ソムリエ協会
試験の時期:年1回、1次試験7月〜
受験料:20,380円〜
難易度:高

J.S.A.ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ、ワインエキスパートの上位資格。

J.S.A.ソムリエの資格を既に持っており、ソムリエ資格認定後3年以上経過していること、さらにアルコール関連業界での職務を通算10年以上経験していることなど、厳しい規定をくりあして、かつ難しい試験をうけることになります。

1次試験、テイスティング、実技試験と、3段階の試験をクリアしないと取得できません。

J.S.A.ソムリエ・エクセレンス
主催:一般社団法人日本ソムリエ協会
試験の時期:年1回、1次試験10月頃。試験会場は東京のみ
受験料:17,720円〜
難易度:高

J.S.A.ワインエキスパート・エクセレンス

ワインエキスパートの上位資格。

ワインエキスパート資格認定後5年以上経過していること。
30歳以上であることが受験資格となっています。 

1次試験、テイスティング、論述試験と、3段階の試験をクリアしないと取得できません。

J.S.A.ワインエキスパート・エクセレンス
主催:一般社団法人日本ソムリエ協会
試験の時期:年1回、1次試験10月頃。試験会場は東京のみ
受験料:17,720円〜
難易度:高

J.S.A.ワイン検定ブロンズクラス

「J.S.A.ワイン検定」は、ワインに興味をお持ちの方を対象に、ワインの基礎的な知識の普及を目的とした 、日本ソムリエ協会が主催する検定試験。20歳以上なら誰でも受験可能。

講習会に参加し、講習会の最後に検定試験を受ければ、認定カードがもらえる。
約半日で完結するコースとなっている。ワインライフを楽しみたい方や、ワインに興味がある方のための入門的な位置付け。

J.S.A.ワイン検定ブロンズクラス
主催:一般社団法人日本ソムリエ協会
試験の時期:春(講師や日程を自分で選択できる)
受験料:11,000円
難易度:低

J.S.A.ワイン検定シルバークラス

ブロンズクラス認定者を対象にしている認定コース。レストランでソムリエに相談したり、ワインショップでワインアドバイザーからアドバイスをもらいながら、好みのワインを選んでいくための知識を習得できるようになる。

ブロンズクラス同様、講習会に参加し、講習会の最後に検定試験を受ければ、認定カードがもらえる。

J.S.A.ワイン検定シルバークラス
主催:一般社団法人日本ソムリエ協会
試験の時期:秋(講師や日程から自由に選択できる)
受験料:15,000円
難易度:中

ワインのグローバルスタンダードが学べる「WSET」

WSETは、ロンドンに本部を置く世界最大のワイン教育機関。
ワイン産業をサポートする英国のワイン商組合『Vintners Company』により1969年に創設され、現在では世界70カ国でWSETの教育組織が運営され、年間約95,000人が認定試験を受験するなど、国際的に認められている認定資格。

昨今、日本でもこの資格の知名度が上がってきており、
WSETの認定校も増えてきています。

WSETでは、「論理的な組み立て」を重視し、ワインのスタイルや品質について、「なぜこのワインはこの色/香り/味わいなのか?」ということを分析し、考える力を磨きます。

WSET認定校についてはこちら

 

全日本ソムリエ連盟(ANSA)が主催している認定資格

ワインコーディネーター/ソムリエ

全日本ソムリエ連盟(ANSA)が主催している認定資格。

受験者が、ワインコーディネーター、ソムリエのいずれかを選べるが、試験内容はどちらも同じ。
20歳以上であれば誰でも受験できる。

通信コース、在宅コース、集中受講コースのいずれかを受講し、カリキュラムを進めていって最後に合格まで導いてくれます。

集中受講コースで丸2日で取得できる内容となっています。

「日本ソムリエ協会」が主催している「J.S.A.ソムリエ」とは全く異なり、受験資格や試験内容も大きな違いがあるので注意が必要。

ワインコーディネーター/ソムリエ
主催:全日本ソムリエ連盟(ANSA)
試験の時期:受講方法により異なる
受験料:通信:76,400円+認定料25,000円+入会金19,000円、集中講座:137,100円 在宅:56,800円+認定料25,000円+入会金19,000円
難易度:中

イタリアワインに詳しくなれる資格2つ

WSAイタリアワインソムリエ

一般社団法人日本イタリアワインソムリエ(IVS JAPAN)が主催する認定資格。

イタリアワインに特化した、イタリアワインを学べる資格。基礎コース1(15時間)、基礎コース2(10時間)を受講し、最終日に最終試験に合格すると、WSAイタリアワインソムリエ資格とディプロマの授与が受けられる。

イタリアワインの産地やDOCGだけでなく、イタリアの食材や郷土料理とのペアリングなども学べる。

WSAイタリアワインソムリエ
主催:一般社団法人日本イタリアワインソムリエ(IVS JAPAN)
試験の時期:2月に開催(2020年より7月にも実施)。全4日間で取得できる。
受験料:基礎コース1、2合わせて165,000円
難易度:中

AIS認定ソムリエ

イタリア政府が発行する国家資格。
イタリアに留学し、受講する。コースには、日本人通訳がつく。
約1カ月間、イタリアに滞在し、平日の午前と午後に授業を受ける。

レベル1~3を順番に受講していき、最終日のコース終了時にはAIS本部による認定試験があり、 試験に合格した場合はAIS認定ソムリエとしての称号を受けることが出来る。

近年、日本でも受けられるようになったが、年に2回、1レベルづつの開催なので、取得するには約1年半かかることになる。日本とイタリアと受講を組み合わせて受けることも可能。

AIS認定ソムリエ
主催:イタリアソムリエ協会(AIS)
試験の時期:年3回開催
受験料:8,500ユーロ(宿泊費込み、旅費は含まない)
難易度:高

その他ワイン資格

南アフリカワイン検定

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