さてさて、侮ってはいけない「ワインの保管とサービスの仕方」。
さらっと読み流して終わる方、多いのではないでしょうか?
論述試験では、ワインの保管とサービスから「10点」分、必ず出るようです。
確実に暗記をすれば点数が取れるサービス問題と言えます。
また、選択問題にも応用が効きますので、絶対に落とさないようにしたいですね。
丸暗記項目は
・コルクワインの長期保管方法
・ワインのサービス温度
・グラス(どのワインにどのサイズのグラスが使われるか)
・デカンティング方法
・非発泡性ワインの栓の抜き方
・発泡性ワインの栓の抜き方
・ワインの保存に使われる方法
・料理とワインの組合せ
です。
多いと思われるかもしれませんが、基本的な内容なので、一字一句丸暗記で確実に点数が取れるようにしましょう!
ワインの保管とサービス
コルクワインの長期保管方法
- 10〜15℃の一定の涼しい温度に保つ
- 冷蔵庫で保管しない
- ワインボトルを寝かせて、コルクがワインに接触した状態にする
- 強い光から遠ざける
- 振動を避ける
ワインのサービス温度
ミディアム/フルボディ、オーク風味の白ワイン:軽く冷やす10-13℃
ライト/ミディアムボディの白ワイン:冷やす7-10℃
甘口ワイン:よく冷やす6-8℃
発泡性ワイン:よく冷やす6-10℃
さわやかな酸味とフレッシュ感が引き立つ、冷やしすぎるとワインの風味が弱まる。
ライトボディの赤ワイン:軽く冷やす13℃
ミディアム/フルボディの赤ワイン:室温15-18℃
温度が高めのほうが、香りが広がりやすいので、このワインの持つ複雑な香りを感じやすくなるから。さらに、温度を高めにしたほうが、タンニンの収れん性を感じにくくなるため。(※ヴィンテージポートも室温15-18℃なので注意)
なぜその温度なのかということまで書けると尚良いようです。
グラス(どのワインにどのサイズのグラスが使われるか)
赤ワイン:大きなグラスが適している。ワインが空気に触れる部分が大きくなりアロマや風味を引き出すため。
白ワイン・ロゼワイン:中程度の大きさのグラス。新鮮な果実の特徴がグラスの上に上がってくる
発泡性ワイン:フルートグラス。グラスの上まで泡が立ち上って消える様子がわかる。ワインのアロマが強調される。
酒精強化ワイン:小さなグラス。アルコールが高いため。ワインを回したり香りを楽しむためのサイズは必要。
デカンティング方法
・ボトルを水平に棚から取り出し、デカンティングバスケットに置く。
・ゆっくりとキャップシールの上部を取り除き、ボトルの肩と首の部分を拭く。
・ゆっくりとコルクを抜く。
・澱を動かさないように、ゆっくりとボトルバスケットから取り出す。
・ボトルをライトの前にかざし、注意深くワインをデカンターに注ぎ入れる。
・澱がボトルの首近くにあがってきたところで、注ぐのをやめる。
非発泡性ワインの栓の抜き方
・瓶口最上部の少し太くなった部分の下部に沿うようにナイフを入れ、キャップシールを取り除く。
・清潔な布でボトルの首部分を拭く
・コルク抜きで、できるだけ静かに、できるだけきれいにコルクを抜く
・もう一度瓶口の内側、外側をきれいに拭く
・グラスに試飲用のワインを注ぎ、ワインの状態を確認する
発泡性ワインの栓の抜き方
・炭酸ガスは冷えた状態の方が、液体に溶け込むので、ワインを十分に冷やした状態にしておく。
・ホイルを外し、留め金を緩めた瞬間から、コルクが飛び出さないようにしっかりとコルクをおさえる。
・ボトルを30度の角度に傾け、コルクを強く握り、もう一方の手でボトルの下部をしっかりと持ち、ボトルの方をゆっくりと回す。
・コルクが押し出されてくるのを抑えながら、しっかりと握り、ゆっくりと瓶口からコルクを抜き取る。
ワインの保存に使われる方法
バキューム方式
ボトル内の酸素を抜いてワインを密閉する。ワインを酸化させる酸素がほぼ無くなることでワインが長持ちする。▲発泡性ワインでは泡が消えてしまう
ブランケット方式
酸素よりも重いガスでワインを覆い、ワインと空気の間に保護層を作る。
料理とワインの組合せ
料理は・・ | ワインの味は・・・ | 注意点 |
塩味が効いている | 乾いた味と苦味と酸味が弱まる なめらかさとコクが引き立てられる | 塩味によって、タンニンが効いているワインが飲みやすくなる |
酸味が効いている | 苦味と酸味が弱まる 果実風味と甘味とコクが引き立てられる | 酸味が弱いワインとの組合せは要注意 |
甘い | 乾いた味と苦味と酸味が弱まる | 甘味が弱いか、タンニンが効いているワインとの組合せは要注意 |
旨味(香味)がある | 乾いた味と苦味と酸味が強まる 甘味と果実風味が弱まる | タンニンが多いか、オーク香のするワインとの組合せは要注意 |
脂質・脂が多い | 酸味が弱まる | 酸味が高いワインと組合せる |
辛い | 乾いた味と苦味と酸味が強まる 甘味と果実風味が弱まる | アルコール度が低く、果実風味が強く、場合によっては幾分甘みのあるワインと組合せる |
風味が強い | 料理の味に圧倒されてしまう | 似たような風味の強さを持つワインと組合せる |
練習問題
②ゆっくりとキャップシール上部を取り除き、ボトルの肩と首の部分を拭く。
③ゆっくりとコルクを抜く。
④澱を動かさないようにゆっくりとバスケットから取り上げ、ボトルをライトの前にかざし注意深くワインをデカンターに注ぎ入れる。
⑤オリが首のところまで来たら、注ぐのをやめる