スペインの概要まとめ
WSETLevel3の勉強で、スペインのマストは、リオハのテンプラとプリオラートのグルナッシュですが、その他にも押さえておいておいた方が良いと思った箇所をまとめています。
スペインの気候
大きく3つの気候に分類される
1、北部と北西部の沿岸地帯
温和な海洋性気候
※ここだけ、水の心配がないが、降水量が多く、それに関連するリスクも多い。
2、東部の沿岸地帯(北部のカタルーニャ地方から南のレバンテ地方まで)
温暖な地中海性気候。
3、スペイン中央部(メセタセントラル)
高温な大陸性気候
周りを取り囲む山脈により海洋の影響から遮断されている
冬は気温が零下まで下がり、夏は非常に高温になる。
降水量は非常に限られている。
ブドウ栽培
スペインは、1の場所を除いては、「暑さと水不足が最大の課題」となる。
そのために生産者は以下の栽培方法でブドウを育てる(人的要因)
低密度でブドウの木を植える
ブドウを低密度で植栽し、一本一本の樹が最大限の水分を利用できるようにする
ブッシュヴァイン
株仕立てにして、葉がブドウの果実を日影になるようにキャノピーマネジメントし、ブドウを日焼けから守る。
(スペインの産地は乾燥しているので、ブッシュヴァインで果房が地面近くにきても、カビ病などのリスクは少ないため、この方法を採用することができる)
スペインの代表的なブドウ品種
グルナッシュ(ガルナッチャ)・カリニャナ(カリニャン)
テンプラニーリョ
アルバリーニョ(白)
アルバリーニョの品種特徴
果皮が厚い→カビ病の被害を受けにくい
アルバリーニョのワインスタイル
セミアロマティック品種。
自然の高い酸味と熟した有核果実の風味を大切にするため、
オーク樽は通常は使用せず、爽やかなスタイル。
アルバリーニョの栽培場所
DOリアス・バイシャス。
大西洋沿岸で温和な海洋性気候→雨が降る場所。
アルバリーニョは湿気のおおい場所でよく育つため、向いている。
雨対策で生産者がやっていること
パーゴラと呼ばれる高い棚仕立て。
降雨量が多く、一年を通して降る。このため、カビ病が発生しやすい。パーゴラにすることにより、空気の循環がよくなり、果房も地面から離れるので、カビ病の広がりを抑えることができるから。
また、果房がキャノピーの下に入ることにより、果房を日焼けから守ることができる。
セミアロマティック
オークの香りをつけない