今日は先物取引じゃ。リスキーなイメージだが、資産管理をしっかり行えば安心じゃ
先物取引って、昔はイメージが悪かったみたいだね。めぇ
今までご紹介した株式や債権との相違点や妙味などを紹介します。
現在では、法整備も進み、そういったことは非常にまれで、そもそも窓口ではなくインターネットで取引を行うのが主となった現在では、そのような営業行為もできません。
先物取引の期日(限月)について
株式や債権とは異なり、対象物に期限がついてきます。
通常、株式を買うと無期限で保持することができますが、先物取引は、未来の売買を取引することになり、その未来に期限があります。
例えば、現在1月だとすると、6月期限の投資対象について売買を行います。
6月が売買の期日ということになります。
この期日のことを限月(ゲンゲツ)と言います。
6月の期日までに決済(反対売買)する必要があり、これを差金決済と言います。
もし期日までに決済ができなければ強制的に決済するか、現物を受け取ることになります。
しかし、現実的には投資対象が様々あり、現物の受け渡しが無いことがほとんどです。
先物の取引方法
株式は、現物取引と信用取引がありました。
商品先物取引には、株式の信用取引とほぼ同じ仕組みの証拠金取引のみです。
そもそも未来の商品(投資対象)の売買を行うのですから、現物を買うまたは売ることはできません。
株式の信用取引との相違点として、担保金を「保証金」と呼びますが、先物取引では「証拠金」と呼びます。
同じような意味ですが、ニュアンスが微妙に異なります。
株式の場合は、保証金を証券会社に渡して、株式の代金を建て替えてもらうことになります。
一方、先物取引は、値動き分のお金を預けて、それで取引を行うという感じです。
結局は同じですが、株式は借りているという意味で金利を取られる場合が多いですが、先物取引では、借りている訳ではなく、取引の仕組みが、この値幅分の代金のみで取引が可能、ということです。ですので、先物取引では金利を取られることはほとんどありません。
先物取引できる投資の対象物
先物取引で、有名なのは商品(コモディティー)ですが、株価指数などの実体のないものにも投資ができる、金融先物取引もあります。金融先物取引は、その時の金利や株価、指標など実体の無い物で取引を行うことができます。
先物の対象として、実在する商品に投資できるのはイメージが湧きますが、実体のないものに対しても投資ができる。なんか妙な感じがしますね。
商品先物取引
商品の種類は多々ありますが、有名な物をピックアップしました。
- 鉱物(金、白金、銀、パラジウム)
- エネルギー(原油、ガソリン、灯油)
- 農作物(小豆、大豆、コーン、コメ)
など
江戸時代の米取引において、価格の安定などを目指して開設されたそうです。
現在、その名残として、取引単位を「枚」と呼びますが、その当時に使っていた取引内容を示す紙があったそうで、それを1枚、2枚と数えたそうです。*紙だから枚で当たり前ですが。
ちなみに、ヨーロッパではもっと以前から先物取引があったそうですが、これは現在の先物取引とは違い、未来の現物の受け渡し契約を行っただけで、期日で精算する現在の先物取引とは異なったそうです。
金融先物取引
株価指数とは、簡単にいえばニュースなどで良く聞く、日経225やTOPIXのことです。
日経225は日本を代表する225社の株価平均で、TOPIXは東京証券取引所の一部上場銘柄の株価平均です。
その日経225などの未来の株価を売買します。
来月は、再来月は、今よりはきっと高くなるなどと予想をして、来月や再来月などの限月の日経225を買ったり売ったりします。
この株価指数は日経225やTOPIX以外にもNYダウなど世界中の株式市場でも行われています。
VIX先物
さらに難しいですが、VIX先物という面白い商品もあります。
VIX(またはCBOEボラティリティ指数)は、恐怖指数と言われており、そのVIXを未来の限月を売買するというものです。
S&P500のオプション取引を元に複雑な計算で値を出しているそうですが、簡単にいえば、VIXの値が低いと市場の心理が安心、高いと不安定ということになります。
しかし、このVIX先物は日本で取り扱っている証券会社はなく、海外の証券会社で口座を開設する必要があります。
また、VIX先物の取り扱いは日本にありませんが、VIX関連の投資信託やCFDならあります。
決済方法はほぼ全て差金決済
期日のところで、差金決済がほとんどだと書きましたが、差金決済ではなく現物を引き取って取引を終える方法もありますが、現実的ではありません。
現物を引き取るには、商品代金から証拠金を差し引いたその時の価格で現金を揃える必要がありますし、それに最小単位の1枚の取引だったとしても、例えば小豆であれば2.4トンです。これを買っても、保管する場所がありません。もちろん自分で全て食べることも不可能だと思います。
というような理由から、ほとんどの場合は、差金決済で終えるということです。
もちろん、株価指数は受け渡しはできませんので、100%差金決済する必要があります。
先物取引の妙味!?
先物取引は、ハイリスク・ハイリターンだと言われています。
証拠金を使った取引であるため、少ない投資額で大きな取引をしていることになります。
その他、投資額が0円になることもあり、さらに株の信用取引でも説明しましたが、掛け金以上の負けになることもあります。
逆に、利益が出る時は、莫大な資産を手に入れることも可能です。
このあたりも考え方次第だと思いますが、どちらにしても、自己の資産管理さえ行えば、最悪の破産という事態にはならないと思います。
先物取引の欠点!?
私個人の考えですが、負けは負けとして、早く損切(損をしている物を決済すること)すべきですが、なかなか損切に踏み切るのは辛いです。
よく塩漬け(損をしている物をいつまでも持ち続けること)をしてしまいます。
今も塩漬けくん達がいつか日の目を見ると眠っています。
というような、ヘタレ投資家な私には、期日(限月)がある投資は不向きで、この先物取引はハードルが高く、メンタルがついていきません。。。
よって見送りです。残念。
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