WSETLevel3試験合格に必要な勉強時間。
JSAソムリエ(ワインエキスパート)の勉強に勤しんでいたころのハナシ。
莫大な量のAOCや呪文のような土着品種を頑張って暗記。
暗記しては忘れ、暗記しては忘れ・・・
毎日毎日、繰り返し繰り返し・・・
それはそれは辛い毎日でした。
もう勉強なんて2度と嫌だ!
ワインエキスパート試験が終わった時、
心の底から思ったはずなのですが、
時間が経つにつれ、今まで勉強に使っていた時間がポッカリと空いてしまい、
勉強ロス状態なってしまったわたくし。
何を血迷ったか、次はWSET Lv3だ!やるぞー!と
WSETの扉を叩いてしまった、どM野郎の話です笑
と言うわけで、WSET Lv3の試験。
JSAソムリエ試験を合格した方が、次のステップとしてWSETLv3!と進む方が多い様ですが、
WSET Lv3の試験、一体何時間勉強すれば、合格できるのだろうか!?
気になりませんか?
私が実際に勉強に使った時間や、勉強時間の使い方、ソムリエ(ワインエキスパート)とは異なる点など、自分の経験をもとにまとめました。
ソムリエからの流れでWSETLv3を受けよう!と心に決めたあなたも、
WSET Lv2から次はLv3に!と思っているあなたにも。
少しでも参考になれば幸いです。
WSETが推奨する勉強時間は、講義時間合わせて「84時間」
規定を読むと、”WSETワイン レベル3資格試験に合格するためには、学習時間として、最低84時間を充てることを推奨します。これは通常、受講と自習を合わせた時間で、講義には最低30時間を充てることを推奨します”と記載があります。
おおよそ週1で授業があり、1回目の授業から終了まで約4ヶ月。
全授業が終わり、通常その2、3週間後には試験となります。(最初に設定された試験日に試験を受けるかどうかは自分で決めることができます。その日に試験を受けないのであれば、次回そのスクールが設定している試験日に合わせて受験することができます)
私の場合、最初の授業の日をスタートとして考えると、試験日まで18週間(126日)ありました。
推奨勉強時間が「84時間」。
そこから授業の時間30時間を引くと、
自習勉強の時間は「54時間」。
それを単純に126で割ると、
約0.42時間=25.7分
まぁ約30分として。。。
1週間で3.5時間勉強することが必要。
という計算になります。
・・・
・・・・・
週に3.5時間でいいの?
あれ、これってかなり少ないのでは・・・?
というのが率直な印象です。
私が勉強に使ったのは「185時間」。
私が実際に勉強に使った時間を計算したところ、おおよそ185時間でした。
(講義時間を含む。テイスティングに使った時間は除いています。)
講義時間を抜いた、自主勉強時間は155時間。
していた計算となります。
どうやらWSETが推奨する54時間の
約3倍の時間、勉強していた
ようです笑
これを多いと思うか、少ないと思うか、人それぞれだと思います。
155時間を自主勉強に使った私ですが、
当時試験を終えた時にの率直な感想は、
もっと勉強しておけばよかったorzでした。
というのも、筆記試験、自分で思っていたよりも全然書けなかったからです。。。
筆記試験(記述式問題)の自己採点としては65点(100点中)。
半分程度は自信を持って答えが書けたけど、
10%程度は全く分からない(勉強が手薄だった)問題が出たのと、
30%はあやふやというか、こんな解答じゃ点数取れないだろうなぁ・・・
と思いながらもとりあえず解答用紙を埋めただけ。
という感じでした。
あーーー、全然勉強足りなかったなぁ・・・・・!
と後悔というか悔しいというか、
もっと勉強しておけば良かったとかなり悔やんだのを憶えています。
自分の勉強時間が十分に取れていたとは全く思っていなかったわけです。
まぁでも、
結果はDistinctionだったので、
自己採点よりもかなりいい点数がもらえたわけですが。
試験結果が出るまでは、
Distinctionもらえるなんて思ってもみなかったし、
なんなら、もうpassでいいから(passは最低ランクでの合格)合格していてほしい!
と縋る気持ちで試験結果をまちました。
というわけで、勉強時間の話に戻します。
自分の費やした勉強時間155時間と
WSETが推奨する54時間の差に、びっくり。
です。
Passでもいいから、ただWSETに受かりたい。
と思っている方は、推奨時間程度の勉強でもいいのかもしれません。
でも大好きなワインの勉強だし、せっかくならいい点数取りたい!
と思う方が多いのではないでしょうか?
そんな方は、WSETが推奨している勉強時間では
少し心もとないのではないかなぁと思うわけです。
155時間を多いと思うか少ないと思うか。
地頭の違いや、前提知識によりもちろん一概にはいえないと思うのですが、
私は何より、WSETで学んだワインの知識のおかげで、
ますますワインが好きになり、毎日のワインライフがさらに充実したものになりました。
なので、自分の中では、155時間を勉強に費やしたことは結果オーライ。
何より、WSETの勉強、本当に楽しかったんですよね。
呪文のようにシャトーを覚えまくるJSAのソムリエ(ワインエキスパート)試験も振り返ってみればいい思い出ですが、WSETの勉強で「ワインを知る」ことができました。
私は、ワインエキスパートの時は200時間ほど勉強に費やしました。
でも、この時は、ちょっとやりすぎたな。と思っていて、
自分の中では150時間ほど合格ラインに到達していたという感じです。
なので、WSET。
勉強すれば十分合格に近づく。
のかなぁというのが終わってみて感じたことでした。
というわけで、ここから先は、JSAソムリエ試験との勉強の仕方の違いというか
勝手の違いというか。その辺をまとめてみました。
勉強方法を勉強するところから始まるWSET。
WSETは問題集がないため、自分で勉強の方法も見出さないといけません。
最初の頃は、
数少ない情報をネットでかき集めるだけで時間が過ぎていく日々。
勉強の仕方も模索の毎日で、
自分で納得のいくノートのまとめ方を決めるのに何度も同じようなことをやったり。
エクセルに書き出したりPPTに書き出してみたり・・・
情報収集の時間や、勉強スタイルを決めるまでの時間を結構使ったように感じます。
記述問題とテイスティングの勉強を同時進行しないといけない
ソムリエ試験は筆記とテイスティングが別日に行われます。
一次試験をパスした人のみが、二次試験(テイスティング)に進むことができます。
しかし、WSETは、テイスティングと筆記が同日に行われます。
なので、筆記試験とテイスティングの勉強を同時進行しないといけないわけです。
テイスティングのセオリーも、JSAとは勝手が異なるため、
テイスティングスキルを上げていく必要があります。
その訓練もかなり大変なのですが、
WSETではテイスティング試験も記述スタイル。
JSAのテイスティングコメントとはかなり異なり、
さらにマークシートではないため、テイスティングに必要なコメントを暗記する必要があります。
例えばこんな感じ。
“瓶熟成(赤):皮革、林床、キノコ、猟鳥類、タバコ、植物、湿った葉、肉類、農家の庭”
日本人に馴染みのない香りの表現もあり、頭に入れるのに結構苦労しました。
勉強の時間配分が結構大事。最後の授業から3週後には試験日がやってくる
最後の2回の授業が、スパークリングと酒精強化。
その授業を受け終わった2〜3週間後には試験です。
スパークリングと酒精強化は試験のウェイトを25%占める問題が絶対に出る超重要なトコロ。
そして覚える範囲も内容もわりと明確なため、確実にしておきたいところなのです。
でも、約2週間後には試験。全体の復習の総仕上げもやらないといけないのに、最後にスパークリングと酒精強化の知識を詰め込む。
これ、結構大変ですよね笑
酒精強化とスパークリング、もっと早めに授業設定してくれーと思ったものです。
(WSETのセオリーからすると、最後になることは納得できるのですが)
なので、最後の2週間は、スパークリングと酒精強化に時間を使いたいので、
それまでにこの2つ以外を、ほぼほぼ仕上げておくことをオススメします。
JSAソムリエ(ワインエキスパート)試験で覚えたことはかなり使えます。
私の場合JSAの試験を受けてから3年の月日が経ってからのWSET Lv3受験だったのもあり、
清々しいほど、覚えていなかったですが笑(私の記憶力の問題もあります・・・)
JSAより丸暗記しなくてはいけないAOCや格段に少なく、国も少ないです。
(例えば、ボジョレー地方のクリュはブルイイ、モルゴン、フルーリー、ムーラン・ナ・ヴァンの4つしか出てきません。)
選択式の問題に関しては、JSAの知識だけで、ほぼ満点に近い数字が取れると思います。
なので、ソムリエ試験を受けたすぐ後にWSETを志すのは、
確かに理にかなっているというか、スムーズというか、効率がいい様に感じます。
Lv2からLv3を受けようと思っている方は、こういうAOCの名前や品種名の単純暗記の時間も必要なので、もう少し時間が必要かもしれないです。
まとめ
というわけで、最後にまとめですが、
ワインの仕事しているわけでもなんでもない、ただの素人のBBAでも、
155時間勉強したら、Distinction取れる。
ということを少しでも勉強の励みに?していただけると嬉しいです。