預金・貯金

投資

今日は、投資手段のひとつである、預貯金についてはなしをするぞ

え?預貯金が投資?どういうことなの?めぇ

みなさんは、子供の頃から銀行口座に両親が作ってくれた自分名義の口座があり、その口座を今も使用して預貯金をされている方がほとんどではないでしょうか?

今はお給料も振り込み、公共料金や税金の支払いも口座からがあたりまえ。銀行や郵便局にお金を預けていない方はほぼ皆無と言って良いと思います。

そんな銀行や郵便局に預けている預貯金を、投資とは思っておらず、お金を安全に預けられる安全な場所。自分で稼いだ大切なお金(資産)を守ってくれる金庫のような存在だと思っている方が多いのではないでしょうか?

銀行は自分の資産を100%保証してくれるわけではない

しかし、預貯金が100%安全な場所かというと違います。
銀行が潰れれば、今の法律では1000万までしか保証されません。
しかも、預貯金の種類によっては、その保証すら適用されない可能性があります。

低金利の問題よりも、インフレ率を頭に入れる

さらに、預貯金の金利が史上空前の低金利だということはみなさん理解されているでしょう。
金利が0.01%(これでも結構良い金利ですね)の場合、いくらの金利がつくかという議論をされますが、ここで大事なのは、金利の額が問題ではなく、インフレ率(消費者物価指数)との比較が大切です。

仮にインフレ率が0.5%であれば、年間0.49%の損失です。さらに複利効果で、毎年損失は拡大していきます。
複利効果とは、100万円の0.01%は、100円で、次の年は、1,000,100円に対して0.01%となります。

インフレ率も同じです。
100万円を預け、10年続けば。。。約年間で5万円の損失で、10年では累計約27万円の損失になります。

金利
0.01%
インフレ率
0.50%
差分
元手1,000,0001,000,000
1年目1,000,1001,005,000-4,900
2年目1,000,2001,010,025-9,825
3年目1,000,3001,015,075-14,775
4年目1,000,4001,020,151-19,750
5年目1,000,5001,025,251-24,751
6年目1,000,6001,030,378-29,777
7年目1,000,7001,035,529-34,829
8年目1,000,8001,040,707-39,907
9年目1,000,9001,045,911-45,010
10年目1,001,0001,051,140-50,140
合計-273,665

泥棒のリスクがあるタンス預貯金よりは安全といえるかもしれないですが、苦労して稼いだお金が目減りするのは、あまり嬉しいことではありませんよね・・・。

預貯金は安全資産

とは言え、やはり預貯金は投資の世界でも安全資産とされています。確かに安全ですが、上記のインフレリスクを理解した上で、安全資産と認識することが大切だと思います。

その上で、投資対象としての預貯金は、対象の一部として考え、全額を預貯金するのではなく、他の投資にも分散することが望ましいと言えます。

ポートフォリオ

この分散投資の投資配分のことをポートフォリオと言います。

デザイナーなどが使用している「ポートフォリオ」は、自身の実績などの紹介で、金融の世界とは意味が違います。

プロの投資家は、様々な投資の組み合わせであるポートフォリオを試行錯誤して、年間に大きな利益を上げるのです。

投資大国のアメリカでは、大学でも資産運用を行っています。その中で、多額の利益を挙げている大学として、名門のハーバード大学があります。イェール大学の方がもっといいという情報もありますが、年度によって多少の浮き沈みはあると思います。(もちろん、日本の私立大学でも資産運用をしていますが、あまり耳にしません。)

このような名門大学のポートフォリオをまねるのも一つの方法かも知れませんね。

話を預貯金に戻しますが、名門大学はもちろん、ファンドなどのプロ投資家のポートフォリオにも、非常に少ないですが当然預貯金(Cash)があります。

補足ですが、投資の世界では、預貯金=現金と考える場合が多いです。会社などの会計でも、預貯金は現金扱いになります。

預貯金自体で利益を出すことは、現在ではほぼ不可能ですが、安全資産として持つことは大切だと考えます。

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